去る11月29日航空自衛隊築城基地におきまして
F15J戦闘機の水平尾翼がデモフライト中に落下するという
事故が起きました。幸い怪我人も無く事故機も無事着陸して
事無きを得ましたが・・・、自衛隊が基地を開放するのには
地域の方々へのサービスという目的がありまして、特に航空基地
は騒音問題などで日頃、地域住民に迷惑をかけていることもあり
来訪者の方々へのサービスは出来る限りのことをするというスタンス
でいます。その航空祭での事故は、舞台や歌舞伎でいうと役者が
セリフや芸のタイミングを間違えて劇が台無しになるのと同じくらい
恥ずかしいことで、事故機のパイロットをはじめ特に整備関係者の
方は顔色を失ったことでしょう。ただ航空祭でのトラブルは意外と多く
もっとも有名なものが80年代初頭に浜松基地で起きたブルーインパルス
墜落事故です。他にも珍しいトラブルとして千歳基地航空祭の最中に
セスナ機が基地に管制塔の許可なしに接近してデモフライト中の戦闘機が
機体番号の確認を行ったというものがあります。日頃は常に緊張して課業に
専念している隊員も航空祭というお祭りムードの中でふっとその糸が切れる、
その時に何かアクシデントが起きるようです。
エムディスク広報 山岸(航空自衛隊第274期新隊員課程卒)